2008年9月20日土曜日

ホボロ島第2回東広島の巨樹と自然から

安芸津町「ホボロ島」


第2回巨樹展では、テーマを広く自然と、巨樹の存在する社叢とした。其の中に、安芸津の赤崎沖の「ホボロ島」を取り上げている。安芸津の特産といえば赤崎のジャガイモ、安芸津の赤レンガは国内の50%を占める。そしてこのホボロ島は、ひとつの地質の共通性がある。
機会あって、沖村雄二先生にお会いして直接、お話をうかがうことが出来た。NET上では、新聞やweb上での伝聞やコピーが氾濫していて、微妙にホボロ島のことが違えて掲載されているようなので、直接お聞きした内容を掲載しようと思う。
原因は、ナナツバコツブムシの大量繁殖により棲穴としてあけられた穴が波等で浸食され、島が足もとから削られていってしまった。けして島を食べたわけではない。その島が火山灰や噴石で積もった「デイサイト質溶結凝灰岩」 で出来ているため、用意に穴をあけ易かった。ムシといっても、昆虫ではなく甲殻類で1.2cmあまりの小さな生物。ホボロ島は江戸時代は、ホボロの名前どおり、円い竹籠を伏せたような島だったようで、それが写真にあるように二つに割れて、どんどんと侵食され、現在のような哀れな状態になった。赤崎沖にも小さな岩礁があり、ナナツバコツブムシが住んでいるという。
彼らは、満潮と干潮の潮間に生息するので完全に崩れ去れば、生息場所を失ってしまう。写真には穴の中で子育て?をする様子がある。ナナツバのひれ?で、穴の中に新鮮な海水を送り、卵やこどもたちを守り育てているようだ。

0 件のコメント: