2008年10月30日木曜日

東広島市豊栄町安宿(アスカ)の八幡神社の巨樹

2008年10月17日に、東広島郷土史研究会の巨樹・植物研究グループの観察会がありました。
毎月第三金曜日に東広島市中央公民館のロビーで待ち合わせ、乗り合いで観察地に向かいます。
この日は、豊栄町の安宿(アスカ)にある八幡神社が観察地ということで、境内にはモミ(樅)の巨樹が
あるということで、いざ目的地に向かいます。

ありました。すばらしい、大きなモミですね。早速メンバーが胸高(地上より1.3m)の周長をはかりますと、なんと3mをゆうにこえています。堂々巨樹の仲間入りですね。
神社のいわれと、社叢にある植物についても書かれています。なになに?「樅が豊栄町の巨木に指定されている」・・なるほど、そうだね、すばらしいです。葉っぱもみると、なるほど、なるほどクリスマスツリーの木の葉っぱですねえ・・・・?あれ?これってモミ(樅)?葉っぱの先が割れていないよ?
先が、一つになってとがっていますよ?会員さんの1人が気がつきました。
ちゃんと、案内板には、樅の巨木と書いてあるのに?堀越先生が早速図鑑での確認を指示、図鑑によると、先割れの葉っぱは、1位(イチイ)またの名をシャクノキ(勺の木)じゃないかな?
蘭(アララギ)ともいいます。イチイの名前は、仁徳天皇がこの木でしゃくをつくらせ、それで正一位を授けたので「一位」と呼ばれる ことになったといわれています。また、飛騨の位山(くらいやま)にあるこの木で作り、 朝廷から官位の「一位」を賜ったことから 「一位」の名になったとも。
これは、先割れじゃないから「イチイ」ですね。

ちなみに、伽羅木(キャラボク)は一位の変種です。いろいろとあるいていると新事実にぶつかりますね。

豊栄町の巨木の指定が、モミでなくイチイだったという発見でした。

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